川根温泉と塩の関係
3月12日、島田市川根町の「おやじ農園」で行われた塩づくり体験に行ってきました!
透明な温泉水を、炭火をいれたかまどにかけた鍋でかき混ぜながら煮詰めて約1時間。なべ底にトロッとしたかたまりが出来てできます。さらに煮詰めていくと…ぽってりとしたペースト状になってきました。
早春の、まだひんやりした風が吹いていますが、足元は薪と炭が燃える火のじんわりした暖かさが気持ちいい。参加者は目にしみる煙に涙目になりながらも、刻一刻と変化するなべの中を見つめて無心にかきまぜます。
なぜ山で塩づくりができるのか?…川根温泉は、約2万年前の古海水が地層中に閉じ込められたものが、お湯になって湧いているのだそうです。神秘的ですね。
さらに混ぜて混ぜて・・・
竹べらを動かしながら、おやじ農園のおやじ達や参加者同士のおしゃべりが弾みます。
ついにサラサラなパウダーに!
煮詰めはじめてから約3時間、ついにサラサラなパウダー状の塩になりました。
なめてみて「うん!しょっぱい!確かに塩だー」本当に塩ができたことに感動。
並べたグレーの塩は、当日参加した方が作って持参された「竹塩」。こちらは、海水塩を青竹に詰めて窯で焼き、竹のミネラルを含ませたものなのだそうです。
塩づくりをしている炭焼き小屋のお隣は、しいたけのほだ場。案内人の平口さんが、しいたけの作業をしている方からとりたてのしいたけをいただいて、炭火で焼いてくれました。焼けたしいたけに、塩をパラリと振って・・・肉厚なしいたけを一口噛めば、ジューシーな汁に塩が溶けて、口いっぱいに広がります。美味しい!