【27】岡部の旧道で藍染めのストールづくり

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歴史情緒あふれる岡部の旧東海道沿いにあるアトリエタカオで行われた「岡部の旧道で藍染めのストールづくり」に参加してきました。

まずは染師の増井隆夫さんから藍染めについての説明がありました。
合成の藍が出て来てから天然の藍が使われることが少なくなってきているそうですが、ここでは徳島産の天然の藍を使います。
藍の葉を育てる農家さんがいて、その葉を発酵させて「すくも」と呼ばれる藍の染料を作る藍師さんがいて、それぞれの丁寧な仕事の終着点が今日の藍染めだそうです。
今日のために大きなカメが4つ用意されていました。
藍は発酵する生き物なので、同じ日に同じようにカメを用意しても、染めてみると色合いがぜんぜん違うとのことで、今日もカメの一つがやや薄めの色合いでした。

作業を始める前に、まずは完成品を試着してみます。
この時にどんな色合いのストールを作るかをイメージします。
白い色をどう残すか、ハッキリとしたグラデーションにするか、微妙な色合いの変化を表現するか…

まずは1回めの染め。
この日は色の出方を見ながら3回から4回の染めを繰り返しました。
1回漬けたところと2回漬けたところで色合いが違ってきますが、まだその違いはわかりません。

染める時間は約3分。
とはいえ、染めながら話が弾んで、いつのまにか砂時計が落ちきってしまったことも…

1回の染めが終わると、そのたびに絞ってから広げます。
こうすることで藍が空気に触れ、深緑だったストールが藍色に発色してきます。

最後に水洗いをすると、色合いがハッキリとしてきます。
「白を残す」と言っていた方のストールが、染めている最中に白い部分がほとんど見えなくなって、参加者のみなさんで心配してましたが、この通り。

藍はただ色をつけるだけの染料ではなく、身体にも心にもいい効果を与えてくれるそうですよ。